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【作品名】∀ガンダム 【ジャンル】アニメ 【名前】ロラン・セアック 【属性】ムーンレィス 【年齢】17歳 【長所】「人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも戦います! 」 【短所】ホモに好かれている 【備考】公式サイトによれば17歳 vol.1
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175 名前:ロラン・ローラで大騒ぎ投稿日:03/07/20 21 42 ID BQuVmMYV シャア「人体の基本構造プログラムにサンプリングで適合しなければナノマシンにデータは 送られない。だから例えばエイリアンみたいなロラン君、腕が6本のロラン君や 男性器を持つ女性のロラン君を作り上げる事は無いから安心したまえ。」 アムロ「当然だ。そんな事されてたまるか」 シャア「だが細かい身体の特徴、背丈、肩幅、肉付きや顔の造詣などはオリジナルと異なる 部位が出てくる可能性がある。多少は背が低かったりなで方でやや太り気味のロラン君 になってしまうかもしれない。見たくはないがな。」 ロラン「あの、そうなった場合にやりなおしはきかないんですか?」 ナナイ「大丈夫、再構築は何度でも行えるから心配しないで。」 シャア「だが再構築は体力の消耗が多いから日に何度も行えるものではない。実際人体へのダメージ はどのくらい掛かるのか解っていないのでやり直しはなるべくさせたくない。」 ディアナ「そうなると、ここでサイコフレームを持つもの全員がイメージ統一をする必要がありますわね。 ロランの元の姿を…」 ナナイ「これから機材の調整と、ロランさんの体内にナノマシンを注入して全身に浸透するのを 待つ事で3時間ほど掛かりますから、その間に皆さんで良く話し合って意見を統一して ください。」 その頃、ハイム家、ソシエの部屋。一人ベッドにこもるソシエ。そしてその横でソシエを見つめる シャクティ。 ソシエ「あんた、いつまでそこにいる気?あたし行かないから、説得しても無駄よ。」 シャクティ「行くべきですよ、ロランさんを治したいなら。」 ソシエ「…あんたの方が向いてんじゃないの?」 シャクティ「いえ、前回あたし誤ってロランさんをデカ乳ね-ちゃんにしてしまいましたから」 179 名前:ロラン・ローラで大騒ぎ投稿日:03/07/21 21 58 ID Ygd2D7FX ソシエ「…あたしその胸握りつぶしちゃったのよね。ロラン、よっぽど痛かったみたいで そのまま気絶しちゃうし、それであたし悪い事したなって思って介抱してたら 弟のアルに、あたしがエッチな事してるって誤解されちゃうし…なによ、最低!」 シャクティ「自業自得ですね。」 ソシエ「少しは自分にも責任があるって自覚しなさいよ!…ふん、どうせあたしはロランの いじめっ子ですよーだ、きっとロランだってディアナ様やお姉様を引き合いにして 優しさのないひどい女だとか思ってるんだわ。そうよきっと…」 シャクティ「全くその通りですね、って言ってやりたいところですけど、それは違います。 人の心の色が見える私には、彼がソシエさんに対してどのような想いを寄せているかを その色彩で知りました。それによりますと…」 ソシエ「え、どうなのどうなの!?」 包まった布団から這い出てシャクティに詰め寄るソシエ。 シャクティ「・・・知りたいですか?」 ソシエ「っえ、別に…そんなに気になるわけじゃないけど、やっぱり使用人の事は雇い主として 知っておく必要はあるし・・でもそこまで必要性があるかなって思うし・…」 シャクティ「じゃ止めます。」 ソシエ「・・・・・教えてくれないの?」 シャクティ「・・・・・・・・ただでですか?」 ソシエ「・・・・・・・・・たかる気?」 シャクティ「悪いですか?」 ソシエ「開き直らないでよ!あんた大体ねぇ・・・」 このようなやり取りが続く中、ジオニック社ラボでは・・・ 372 名前:ロラン・ローラで大騒ぎ投稿日:03/08/24 00 02 ID ??? ロラン「あ、お嬢様、ロランです。お体の具合はどうですか?」 ソシエ「あんたの声聞いてたった今悪くなった。」 ロラン「モ、申し訳ありません、すぐ切りますので!」 ソシエ「自分からかけといて主人より先に受話器を置くなんて大した使用人だわね。」 ロラン「・・・あ、あの、ほんとに大丈夫なんですか?」 ソシエ「・・・・・あたしより自分のほうはどうなのよ、ちゃんと元に戻れそう?」 ロラン「はい、僕は元より皆さんが一生懸命ですからうまくいくと思います。実験の説明を受けて、僕はあまり 良くわからなったんですけど、間違って怪獣に変身する事はないそうです。ちゃんと人間として・・・」 ソシエ「当然よ、しっかり元のロランに戻ってきなさい。中途半端な戻り方とかしたら、、赦さないんだから。」 ロラン「それは、僕の兄弟たちやディアナ様たちのお力添えで、今まで通りの体に治せるはずですから・・・」 ソシエ「あんたねぇ、自分の体なんだから、他人にいちいち頼ってないで自力で治すくらいの気概がなくて どうすんのよ!自らの記憶だけで治しなさい!」 ロラン「はぁ、ですがそれは・・・」 ソシエ「いいこと、以前と寸分違わぬ姿に戻ってらっしゃい。もし、あたしが見て少しでも違いがあったり 違和感を感じたりしたら、ロラン、あんたなんかうちの使用人じゃないわ。絶対赦さないから。」 ロラン「は、はい、お嬢様・・・」 ソシエ「ディアナ様やお姉様が何と言ったって構わない、本当のロランになるようにあたしが物理的修正を 加えてやるからそう思いなさい、いいわね!」 そう言うと受話器を思いきりよく置いて会話を切るソシエ。すごく未練と後悔が心にわだかまるのを 感じながら、ふと傍らのシャクティが自分をジト目で見つめているのに気づく。 シャクティ「電話をかけてもらって嬉しいはずなのに、つれない仕種なんですね。」 ソシエ「うっ・・・・・・」 シャクティ「励まそうと思っていても突き放すんですね。」 ソシエ「それは、・・・その・・・」 シャクティ「あんな啖呵切ったら、いざロランさんを助けに行こうにも、もう行けませんね。」 ソシエ「・・・・・・・」 シャクティ「どうしてそう天邪鬼なんですか?」 さすがにシャクティもその場にいる気分ではなくなり、気を使ってソシエの寝室を後にする。 暫くして廊下に「ばかーっ!!」という怒声が響いたが、一体誰に向けて放った言葉なのか、 シャクティにはわからなかった。 374 名前:ロラン・ローラで大騒ぎ投稿日:03/08/24 09 31 ID ??? 2時間後、ロランの実験治療が開始された。モニタールームで、ナナイは ロランのいる身体再構成カプセルと、その隣に設けられた、兄弟sやディアナ、キエルのいる サイコフレームルームから送られる様々なデータをチェックしていた。現在の状況を確認して シャアとアムロのいる中央指揮所に連絡するナナイ。因みに、今実験の総指揮者と テクニカルオブザーバーの必要性の観点から、ロランの体のイメージを行う、通称”祈り子”の 役を外れ、二人はそこにいた。 ナナイ「ロラン君のヴァイタル、祈り子達のイメージングのシンパシィ共に異常なし、治療は 順調に行われています。マシーンの故障なども、その兆候は見受けられません。」 シャア「了解、こちらのデータリンクも異状はない。現状の維持に努めてくれ。」 受話器を置くとシャアは側のアムロを振向いて尋ねた。 シャア「カプセルに入る前に、ロラン君はかなり元気がなかったが、何かあったのか? ナナイも気にしていた。」 アムロ「ソシエ・ハイムに電話していたらしい。おそらくその時に何かあったのだろう。」 シャア「あのお嬢さんか。活発で激しい感情の持ち主だ。私は嫌われている。」 アムロ「当然の成り行きだ。これまでの行いもあるし、あの御曹司とお前は義兄弟だ。」 シャア「なんとでも。だがこれは好ましい状況ではないな。この治療は本人の気持ちも 大事な要素になる。」 アムロ「メンタルはヴァイタルと違ってグラフに表せない事くらい知ってる。」 シャア「この前ローラの胸を握りつぶしたとか・・・うらやま、いや、うらやま、いや、 ゆるせん。」 その事には言及せず、アムロはロランの今を案じた。 アムロ『何を言われたか知らないが気にするな。お前はお前の思うようにしていろ。』 だが、その祈りはサイコフレームのペンダントを外している為、直接ロランには 届かない。 その時カプセルの羊水の中で、ロランは一人ごちた。 ロラン「ソシエお嬢様・・・」 398 名前:ロラン・ローラで大騒ぎ投稿日:03/08/31 12 13 ID ??? 実験治療は事のほか順調に進行し、開始後20分で身体に兆候が現れた。 一人だけ羊水内の状況をモニターで確認できるナナイは、成功の確信を得た。 ナナイ「肩幅が広がり始めて乳房が少しづつ縮小している。ヴァイタルにも全く影響ないわ。」 シャア「しかもロラン本来の中性的魅力が損なわれていない。喜ぶべき成果だ。」 ナナイ「いつから私の背後にいたんですか?出歯亀厳禁です、元の席に戻ってください!」 ロラン、治療順調の報がサイコフレームルームに伝えられると、祈り子達の間に 安堵と喜びの空気がひろがった。 シロー「このままいけば間違いなく元に戻るそうだ。」 キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」 カミーユ「おい、その涙はロランが台所に立つまでとっとけ。」 キエル「ロランが居ないと我が家の執務が一切滞ってしまいますの。これでやっと 普段の生活が戻ってきますわ。」 ウッソ「(ロラン兄さんから聞いてたけど、コップ一つも洗えないのは如何なものだろう)」 アル「早くロラン兄ちゃんの手料理食べたいな。」 ガロート「ロラン兄(にい)の復活パーティしなくちゃな。」 シーブック「これが終わったらケーキを焼きに行ってくるよ。」 ヒイロ「待て。まだ治療の途中だぞ、楽観は禁物だ。」 ジュドー「いいジャンいいジャン、めでた事だし。」 ディアナ「そうです、喜ばしい事ですわ。」 コウ「「これで鼻血の懸念もなくなる・・・・喜ばしい)」 こんな楽勝ムードが急転直下、とんでもない出来事が約40分後に勃発する。 10分前、小用でナナイは席を離れた。その際、モニターは代わりの監視を置かず、パスワードを掛けて 電源を切った。他の者に任せると、シャアが社長特権で覗きを強行すると思われたからだ。 だがその行為が裏目に出た。ナナイが戻って、カプセル羊水内のモニターに電源を入れると、 画面に無人の内部を映し出した。そして羊水の色が濃いオレンジ色に変わっているのが確認できた。 消えた!?そんな馬鹿な!中から勝手にカプセルを出る事は出来ない構造になっているし、他の者が 出した形跡はおろか、誰も彼が外に出てくる姿を見てはいないと言う事だった。 ナナイ「大佐、大佐、緊急事態です、ロラン君が消えました!」 焦りのあまり、昔の呼称でシャアを呼ぶナナイには、その誤りを訂正する余裕はなかった。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 シャア・アズナブル ソシエ・ハイム ロラン・セアック ローラ・ローラで大騒ぎ 性転換 長編
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222 名前:風邪引きロランとギンガナム 1/3投稿日:2006/05/18(木) 22 24 21 ID ??? ギンガナム「おはようである! 今日も元気だご飯が美味い……って、朝っぱらからパンなんざ食えるわきゃねぇだろー!」 アムロ「毎朝ご苦労な事だが、朝食がパンだからって食卓引っくり返すな」 シロー「まあこうなるだろうと思って手際よく自分の分のご飯を退避させたからいいけど」 ドモン「俺ほどにもなると自分とアルの2人分退避させるなんて楽勝だがな」 コウ「……退避し損なったorz」 キラ「……同じくorz」 ギンガナム「ローラァ!! これはいったいどういう事かぁ!?」 アムロ「ロランなら風邪で寝込んでる。朝になって気づいたから米を炊く時間が無かったんだよ」 ギンガナム「という事はぁー! ローラの風邪が治らんと朝ご飯が食べられないという事かー!!」 アムロ「パン食えよ」 ギンガナム「よぉし分かったぁっ! ローラの看病は小生が引き受ける!!」 アムロ「唐突に何だ」 ギンガナム「諸君等は仕事や学校があろう。それでは看病する者が無くローラの風邪が長引いてしまうではないか!!」 アムロ「下手に騒がれると余計に長引く気がするけどな……」 ギンガナム「という訳でさっそくエプロン着用!! 今日一日我が家の事は小生に任せるがいい!!」 アムロ「我が家ってどこだよ。それとロランのエプロンが小さすぎるからって俺のエプロンを着けるな」 ギンガナム「では諸君、仕事と勉学に励むがよい!」 アムロ「……ま、いっか」 シロー「そうだな、朝飯を勝手に食う奴だが、ロランに変な事はしないだろうし」 ドモン「どこぞの馬鹿者のようにロランに発情する事もないしな」 カミーユ「でも『ローラ』とか呼んでるから怪しくないか?」 シーブック「あのアホにそう教えられて、それが馴染んじゃったからそう呼んでるだけだろ。いいよ」 ギンガナム「ローラ・ローラァ! 看病に来たぞぉー!」 ロラン「うーん……」 ギンガナム「何だ、寝ておるのか。つまらん」 ロラン「……ううっ……」 ギンガナム「ふむ、熱があるようだな。どれどれ……」 シャア「待てーい! ロランのおでこに自分のおでこコッチンの役は私がもらう!」 グエン「熱に喘ぐローラの顔を間近で見るのはこの私だ!」 ギンガナム「曲者ぉー!!」 シャア「ちぃっ!! 真剣だとぉー!?」 グエン「リアルで危ない物を!」 ギンガナム「窓から堂々と乱入するとは不届きな奴! 剣で戦った事は!?」 グエン「無い」 シャア「この額の傷はアムロ・レイに剣でつけられたものだ」 ギンガナム「それは結構! でやぁー!」 シャア「ぎゃー。十数年前アムロにつけられた傷が再び斬られたー!」 グエン「こ、これは危ない。退散するとしよう」 シャア・アズナブルは逃げ出した! グエン・ラインフォードは逃げ出した! 223 名前:風邪引きロランとギンガナム 2/3投稿日:2006/05/18(木) 22 25 15 ID ??? ギンガナム「おのぉぉぉれぇ! 逃がしてしまったか!」 ロラン「ううん……」 ギンガナム「おっと、熱を測るのだった。とう! ギンガナム家に代々伝わる体温計!!」 シャア「肛門か!? 肛門で測るのか!?」 グエン「何と破廉恥な! そういう汚れ事は私に任せるのだ!」 逃げたはずの変態が再び現れた! ギンガナム「変態になぁー! まともな看病ができるわきゃねぇぇぇだろぉー!!」 シャア「ぬぇーい! 私とて士官学校を主席で卒業した身だ。アムロには不覚を取ったが……」 ギンガナム「ギンガナームストラーッシュ!!」 シャア「それはどこの勇者の必殺技だ!? ギャー!」 グエン「シャア!? いかん、逃げるしかない!!」 ギンガナム「逃がすかぁ! 銀河震空呀ァー!!!」 グエン「それはどこの剣王の必殺技だ!? ギャー!」 ギンガナム「侍の力、恐れ入ったか!」 どっちも侍じゃない。 ロラン「うーん……何だか騒がしい……?」 ギンガナム「おおっ! 目覚めたかローラ!」 ロラン「……ギンガナムさん? どうして僕の部屋にいるんですか」 ギンガナム「庶民は喜べばいいのだ! このギム・ギンガナム自らが看病してやっているのだからなぁー!」 ロラン「看病……どうしてギンガナムさんが?」 ギンガナム「ローラの朝ご飯を毎日食べたいからである! 礼などいらーん!」 ロラン「……はぁ……。あの、それアムロ兄さんのエプロンじゃ?」 ギンガナム「お借りしたのである! では小生、ローラのために朝ご飯を用意してこよう!」 ロラン「ええっ? ご無理はなさらないでくださいよ……」 ギンガナム「では台所も借りさせていただこう!」 ロラン(テンション高いなぁ、この人) 224 名前:風邪引きロランとギンガナム 3/3投稿日:2006/05/18(木) 22 26 46 ID ??? ギンガナム「今戻った!」 ロラン(正直不安だなぁ……) ギンガナム「この手料理すごいよ! さすが小生の手作り、冷蔵庫の食材は全て使っている。 分かっているのかローラ・ローラ!」 ロラン「ユニバース!」(全部使ったの!? いやもう残り少なかったから別にいいけど……) ギンガナム「玉子粥である!」 ロラン(そういえば今日はご飯と目玉焼きと野菜の煮物を作ろうと思ってたんだっけ) ギンガナム「玉子だけでなく野菜もたっぷり入れてビタミンはバッチリ! さあ、堪能するがいい!!」 ロラン「で、ではいただきます……」 ギンガナム「ほれ、あーん」 ロラン「え、ええっ?」 シャア「ロラン・セアックに『あーん』をさせて粥を食べさせるのは私の役目だ!」 グエン「むしろ『あーん』と開いたお口で私の(ry」 ギンガナム「ギンガナム乱れ彗星ー!!」 シャア「それはどこの剣士の必殺技だ!? ギャー!」 グエン「スダ=ドアカで修行したのか!? ギャー!」 ギンガナム「侍の奥義をその身に刻むがいい!」 ロラン(グエン様が剣士って言ってたけど……) ギンガナム「それではローラ! お口を『あーん』と開けるのである!」 ロラン「あ、あーん……」 ギンガナム「ほれ」 ロラン「熱ッ……もぐもぐ。お、美味しい」 ギンガナム「いっぱい食べて早く元気になるのだぁ!」 ロラン(……お父さんに看病してもらってるみたい……) ギンガナム「しかしこれで冷蔵庫は空になってしまった。昼飯はどうする? よければ小生がお使いに行ってやろう!」 ロラン「いいんですか? お願いします」 ギンガナム「せっかくだから晩御飯の仕度まで小生がしてやるかぁー! 豪勢な侍料理を食わせてやる!」 ロラン「いえ、我が家は家計が厳しいですから、豪勢なのは……。買ってくる物は指示しますからその範囲で作ってください」 ギンガナム「よかろう!」 ロラン「買ってくるのは……」 ギンガナム「ふむふむ」(懐から習字の筆を取り出し墨汁をつけてメモする)「ところで財布はどこだ?」 ロラン「え?」(それくらい払ってくれるんじゃないの? 普段タダ食いしてるんだし……) ギンガナム「小生、生まれてこの方、現金など持った事はなぁい! 全て部下に持たせているのでなぁ」 ロラン「じゃ、じゃあリビングのコートに財布が入ってますから……」 ギンガナム「そんな所に財布を置いておくとは無用心だなローラ!」 ロラン「……部屋に隠しても、弟達があさるので……。いっそリビングに置いた方がバレにくいんですよ」 ギンガナム「なるほど。では行ってくるのである!」 ギンガナム「さて、コートコート……この灰色のコートか。やけに重くて硬いな。 財布も入っているから間違いなかろう。……ふむ、せっかくだから着て行くか!」 意外とまともな看病をしているギム・ギンガナム! ロランを狙う変態2匹もしっかり追い払い買い物まで任され順風満帆に見えたものの、新たな刺客が迫る!! 鉄仮面「シーブックの家はこっちだったな。昨晩雨が降ったためあやつに貸した"鉄がっぱ"に財布を入れっぱなしだったわ。 鉄がっぱを着て店に帰宅して、そのままシーブックに貸したからな……。 弟のロラン君は家事をしつつ通信教育を受けているため昼も家にいると聞いた。今もいるだろう。 事情を話して鉄がっぱを返してもらわんとな」 続く。 239 名前:風邪引きロランとギンガナム 4/6投稿日:2006/05/21(日) 09 28 00 ID ??? 主婦1「あらギンガナムさん、こんにちは」 ギンガナム「ご婦人! こんにちはである! 今日は晩御飯のお買い物に参った!」 主婦2「まあ珍しい、普段はロラン君が買ってるのに」 ギンガナム「ローラは風邪を引いているのである、故に小生が看病してやっているのだ」 主婦3「まあ、お優しい」 ギンガナム「では小生、八百屋さんに行ってくるのである!」 主婦1「顔は怖いけど、いい"お兄さん"ねぇ」 主婦2「あら? 私は"新しい義父さん"って聞いたわよ?」 主婦3「そういえば長男はアムロ君だったものねぇ、生き別れとか義理のお兄さんなのかもしれないわね」 主婦4「あそこの家はご兄弟が多いから覚えるのが大変で」 ギンガナム「さて買い物終了だ、帰るとするか。……むっ、雲行きが怪しい。急ぐとしよう」 鉄仮面「むっ、雲行きが怪しい。シーブックにくれてやろうと思って新しい鉄がっぱを持ってきてよかったわ」ガシュン ギンガナム「むっ」ガシュン「雨が降り出した途端、何かが頭に!? ……頭を覆うフードのようなものか?」 鉄仮面「ようやくシーブックの家だ……うぬっ!?」 ギンガナム「ようやくローラの家だ、鍵を開けねば……むぅっ!?」 鉄仮面は見た! 何故か己の鉄がっぱを着ている筋肉質で買い物袋を持った男を! さらに雨のせいで鉄仮面とお揃いのフードが出て顔を完全に覆っている。 シーブックかとも思ったが明らかに体格が違う……。 ギンガナムは見た! 何故か髑髏の仮面の上から謎の突起を生やしている男だった。 某海賊ガンダムの顔と同じデザインの仮面であり、 シーブックの朝パン主義としての立場を確固たるものにすべく用意した物だ。 自分用の鉄がっぱを貸した時は、まだフードが完成していなかったため、自分のものを貸したのだ。 故に今の彼は元の顔が一切判別不能だった。仮面の下にさらに仮面があったりするのだが。 ギンガナムは抜刀し、鉄仮面は両手を前に出して構える。 240 名前:風邪引きロランとギンガナム 5/6投稿日:2006/05/21(日) 09 28 50 ID ??? ギンガナム「何用か!?」 鉄仮面「何者か!?」 ギンガナム(この怪しい仮面、もしや強盗か!? もしくはシャア・アズナブルの仲間か!) 鉄仮面(この仮面は私の鉄がっぱ、もしや強盗か!? 家に忍び込み私の財布ごと盗んだという事か!) ギンガナム「先手必勝! ギンガナム牙翔剣!!」 鉄仮面「なんの! アイアンスラッガー!!」 ギンガナムが無数に分身し、鉄仮面を幻惑する。 一方鉄仮面は、頭部から放ったアイアンスラッガーでギンガナムの分身を次々と切り裂く。 ギンガナム「やるな強盗!」 鉄仮面「ただの強盗ではないな貴様!」 ギンガナム「これでどうだ! 飛天銀河南無流、九頭蝶閃!!」 鉄仮面「なんの! クロス・ボーン・スラッガー!!」 ギンガナムの刀と、鉄仮面の握ったスラッガーが交錯する。 ギンガナム「ぬうっ、やるな! 飛天銀河南無流、蝶翔閃!」 鉄仮面「ラフレシアロッドよ我が身を守れ!」 中略 ギンガナム「我が愛刀を折るとは、ローラ・ローラに続いて貴様が二人目だ」 鉄仮面「我がアイアンスラッガーをこうまで防ぐとは信じがたい……」 睨み合う二人。おさまらぬ殺気。次で決着をつけるという意志が瞳に宿る。 互いにすり足で近づき、必殺の間合いを見定める。 ――そこに、パトカーのサイレン。 主婦1「来た来た。警察さーん、こっちこっち」 主婦2「変な人が家の前で殺し合いを!」 ギャバン「何だ、シロー・アマダの家じゃないかここは。で、変なのってのはどいつ……こいつらか」 ギンガナム「待てい! 小生は不審者ではない! ぬぅっ、邪魔なフードだ。おりゃっ」バキッ 鉄仮面「なんとーっ!? 私の鉄がっぱを壊し……あ? ギム・ギンガ……」 主婦3「あらやだ、ギンガナムさんだったの」 主婦4「警察さん警察さん、ギンガナムさんはこの家の人だから、逮捕するのはそっちの人だけに」 ギャバン「了解した! そこの怪しい奴、ちょっと一緒に来てもらおうか」 エイムズ「髑髏の仮面なんていかにも怪しい」 ジョン「俺は犯罪者だって顔に書いて歩いてるようなもんだぜ」 鉄仮面「ま、待て、私は……ぬおっ!? 鉄がっぱが壊れて、髑髏が外せん! ま、待て、渡した……」 ギャバン「話は警察署で聞く。来い!」 鉄仮面「おのれ国家権力~!」 ギンガナム「正義は勝つ! 奥様方、通報感謝する!」 241 名前:風邪引きロランとギンガナム 6/7投稿日:2006/05/21(日) 09 30 33 ID ??? ロラン「騒がしいなぁ……ん、ギンガナムさんが帰ってきた? ……ご飯、何だろ……」 ギンガナム「待たせたなローラ・ローラァ! 小生の手料理を味わうがよい!」 グエン「今日はクリームシチューだぞ!」 シャア「赤いニンジンを通常の三倍入れて栄養たっぷりだ!」 ギンガナム「しょうこりもなく! ギンガナムトルネードスパーク!!」 グエン「スペリオルドラゴンの片割れだとでもいうのかぁー! げフゥッ!」 シャア「電磁ランス無しでそんな大技を使える訳がギャアアアッ!!」 ギンガナム「一件落着!」 ロラン「あの……今の竜巻のせいで部屋の中がグチャグチャになってクリームシチューもこぼれちゃったんですけど」 ギンガナム「……むぅ……あ、後片付けは小生に任せい」 ロラン「当たり前です」 夕方。 アムロ「ただいまー」 ギンガナム「おかえりである!」 アムロ「俺のエプロンいい加減に脱げ」 ギンガナム「今日の晩御飯は小生特製カレーライスである! さあ食せ!」 アムロ「カレーねぇ……ところでロランの具合は?」 ギンガナム「すっかりよくなったのである!」 アムロ「そうか、そりゃよかった。部屋で寝てるのか?」 ギンガナム「お、お片付けの最中である……」 アムロ「は?」 ロラン「まったく……料理は得意なようだけど、部屋の掃除は全然駄目なんだから……」 アムロ「ロラン、いるか?」 ロラン「ああ、おかえりなさいアムロ兄さん」 アムロ「……壮絶だな」 ロラン「これでもだいぶ片付いたんですよ?」 アムロ「そうか。とりあえず飯だ、来い」 ロラン「はい」 242 名前:風邪引きロランとギンガナム 7/7投稿日:2006/05/21(日) 09 31 25 ID ??? ギンガナム「このカレーライス凄いよ、さすがギム・ギンガナムの自信作。 みんな水を飲む間を惜しんでスプーンを動かしている、分かっているのかアムロ・レイ!」 アムロ「分かってるよ。それなりに辛いくせに食が進む」 ギンガナム「違う! 小生がああ言ったら貴様は――」 ロラン「ユニバース!」 ギンガナム「レトルトである!」 兄弟全員『レトルトかよ!?』 ギンガナム「ぶえっくしょん!」 アムロ「うわっ、唾が飛んだ!」 シロー「汚いだろうが!」 ドモン「ハチマキにもかかった……」 ギンガナム「失敬、グシュン、移ったかな?」 グエン「ローラの風邪を移されたのか!? すなわちローラの体内にあったウイルスが御大将の体内に……」 シャア「ギム・ギンガナム! 刺し違えてもその病原菌もらいうける!」 ギンガナム「ぶえっくしょん!」 グエン「ぎゃー、この嫌悪感は何だ!?」 シャア「この病原菌はもはやロランのものにあらず、筋肉ダルマの病原菌を受けてしまった……」 アムロ「いいからお前等出てけ」ブゥンッ「剣で戦った事は?」 シャア「以前ア・バオア・クーで戦っただろう……って、アムロ、なぜビームサーベルを構える」 アムロ「カレーが駄目になったから焼肉でも作ろうと思ってな。こんがりウェルダンでいこうか」 シャア「待て待て待て、ビームサーベルなんぞ受けたらウェルダンを通り越して蒸発する。ミンチより酷いぞ」 アムロ「ああ、ハンバーグもいいな」 ロラン「――という訳でお二人をアムロ兄さんが追い掛け回してる訳ですが、晩御飯どうしましょう?」 ギンガナム「仕方ない、カレーは全部小生が食そう」 カミーユ「シーブック、今日は余ったパンもらってきてないのか?」 シーブック「それがさ、何か知らないけど鉄仮面が逮捕されて、店もゴタゴタしちまって……」 カミーユ「逮捕って、何したんだよ?」 シーブック「さあ」 シロー「そういえばギャバンが変な仮面男を逮捕したって言ってたからシャアだと思ったけど、鉄仮面だったのか」 シーブック「明日でいいからちょっと様子見て来てくれない?」 シロー「ああ。しかし何でまた鉄仮面が逮捕なんか……騒ぎは起こすが犯罪は起こさない人だと思ってたのに」 ロラン「仕方ないから出前でも取りましょう。ラーメンと丼、どっちにします?」 ギンガナム「小生、カツ丼を希望するのである!」 ロラン「まだカレー残ってるでしょう、ちゃんと食べてください」 ギンガナム「さすがにこの量では飽き……」 ロラン「夕食が終わったらまた部屋の片付けしなきゃ……誰かさんがちゃんと片づけをできればこんな苦労はしないのに」 ギンガナム「カレーをいただこう……モグモグ」 カミーユ「食ってる最中にくしゃみするなよ。唾より最悪な事に――」ピキーン「はっ! みんな逃げ……」 ギンガナム「ぶえっくしょん!」 翌日風邪が治ったロランはちゃんと朝ご飯を作ったが、ギム・ギンガナムは米粒ひとつ食べさせてもらえなかったらしい。 完 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 ガンダム家 ギム・ギンガナム ロラン・セアック 中編 風邪
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昼下がりの街を歩く3人。 (男ばかりの大家族だけに、食事の用意はたいへんです) (お買い物も膨大な量になってしまいます) (こんな時はやっぱりドモン兄さんとヒイロの怪力が役に立ちます) ロラン「ドモン兄さーん!野草を拾い食いしすぎると、夕飯が食べられなくなりますよー?」 ドモン「うるさい!わかっているッ!」 (あの大荷物を背負って、器用な人です…) ロラン「ヒイロ?重くはありませんか?」 ヒイロ「……問題ない(…実はさっき犬の糞を踏んでしまったが…)」 (ヒイロは黙々となんでもやってくれます) (夕飯の支度も手伝ってくれるので、助かります) ドモン「は、腹が痛い!!」 (買い出しはたいへんです…)
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支援会話集 ロラン×ノワール 支援C 支援B 支援A 支援S 支援C 【ノワール】 さてと…さっさと次の作業を 終わらせちゃおうかな… 【ロラン】 ノワール、お忙しそうですね。 何をしているんですか? 【ノワール】 あ、ロラン…今から 水を汲みにいくところだったのよ。 【ロラン】 水汲み? …その大きな桶で? 【ノワール】 え、ええ… 【ロラン】 それだったら 僕に任せてください。 【ノワール】 えっ…そんな、悪いわ。 【ロラン】 いえいえ、ノワールのように 華奢な子が無理をしてはいけません。 【ノワール】 ええっ… でも、これは毎日やっている事だし… 【ロラン】 もしフラついて転びでもして、 怪我したらどうするんですか? 【ノワール】 そ、そんなことないから 大丈夫よ… でも…そんなに言うのなら、今日は ロランに手伝ってもらおうかしら。 【ロラン】 はい、任せてください。 汲んで来た水は、食卓番の人たちに 渡せばいいんですよね? 【ノワール】 え、ええ…お願いね。 …なんだか申し訳ないけど。 【ロラン】 いえいえ、 これくらいお安いご用ですよ。 支援B 【ロラン】 あ、ノワール。調子はどうですか? 体調など崩してはいませんか? 【ノワール】 え、えぇ…悪くないわ。 最近はずっと調子がいいの。 【ロラン】 そうですか、それは良かった。 でも、気を付けてくださいね。 最近の行軍はかなり強行ですし、 体力も消耗しているでしょうから… 【ノワール】 だ、大丈夫よ、ロラン。 そこまで心配しなくても… 【ロラン】 そんな事はありません。 ノワールは体が丈夫じゃないのですから、 慎重であってしかるべきです。 【ノワール】 …そ、そうかしら? だってみんな頑張ってるのに、 私だけそんな風にしていられないでしょ? 【ロラン】 でも、休めるときには休んでください。 それがあなたの一番の仕事だと思って。 【ノワール】 そ、そうは言っても…一人だけで 休んでいるなんて落ち着かないわ。 【ロラン】 あなたに無理をされてしまっては、 他の方々の方が落ち着きませんよ。 【ノワール】 …… 【ロラン】 そういえばノワール。 食事はもう食べたんですか? 【ノワール】 い、いえ、まだよ… 【ロラン】 なんでまだなんですか!? それはいけません。 早く食べに行って下さい。 【ノワール】 い、今はいいの…、 食欲もあまりないし… 【ロラン】 ダメですよ、きちんと食べないと。 あなたは食が細いんですから、 規則正しくしっかりと食事を採らないと。 …それとも食欲がないだなんて、 もしかして体調が…? 【ノワール】 い、いいえ…体調は悪くないって 言ったじゃない… 【ロラン】 でも普段の食事も残しがちですし… それじゃ体が持ちませんよ!? 最後までちゃんと食べるのも、 戦う者の務めなんですから。 【ノワール】 ご、ごめんなさい… わかったわ… ちゃんと食べるようにするわね… 支援A 【ロラン】 ノワール、ちょっといいですか? 【ノワール】 えっ…な、なに? ロラン…? 【ロラン】 あなた、武器の手入れは ちゃんとしていますか? 最近、武器の手入れを しているところを見てないですよ? 【ノワール】 あっ…じ、実はまだなのよ… 最近少し忙しくて… 【ロラン】 それはいけません。 武器は、あなたや仲間の命を預ける 大切な物でしょう? 手入れは毎日、 ちゃんとやっておいてくださいね。 【ノワール】 う、うん… 【ロラン】 武器の手入ればかりは、さすがに 遣う本人がやらないといけませんからね。 本人しか把握していない部分まで ちゃんと手入れを行き届かせてこそ… 【ノワール】 …… …さい… 【ロラン】 ノワール、なにか言いました? 【ノワール】 …うるさい。 【ロラン】 えっ…? 今なんと… 【ノワール】 うるさいと申しておるのだ!! 【ロラン】 ひっ…!? 【ノワール】 毎日、毎日、顔を突き合わせれば 小言ばかり!! そんなに武器の状態が気になるなら、 貴様の身で試してやろうか!? その他にも食が細いだの何だのと…! 貴様は我の姑か!? 【ロラン】 えっ…ちょっと待って、ノワール。 ぼ、僕はただあなたを心配して… 【ノワール】 それが余計な世話だと 言っておるのだ!! 水汲みをしたり食事を抜いたりする 程度で大事になるわけがなかろう!? 貴様は我を馬鹿にしておるのか! 見下しておるのか!? ん!? 【ロラン】 いえ、そんな事は… あの、その…ごめんなさい… 【ノワール】 ふはははは! わかれば良いのだ!! 【ロラン】 は、はい…わかりました… 以後気を付けます。 本当に…すみませんでした… …じゃあ、今日はこれで…失礼します。 【ノワール】 …はっ! やだ…私ったら… ま、また突然キレちゃって… ロランに変なところを見せちゃったわ…! あ、ああ…もう私のバカ…!! 支援S 【ノワール】 この前はロランに悪いことしたわ… せっかく私を心配してくれてたのに… 【ロラン】 …あの~、ノワール? 【ノワール】 ひゃっ!? ろ、ロラン…! 【ロラン】 す、すいません… またあなたの様子を見に来てしまいました。 もちろん余計なお世話だと思いますが… 【ノワール】 い、いえ…私の方こそ、 この間はごめんなさい… 心配して言ってくれていた事なのに、 わ、私、急に怒ったりして… 【ロラン】 いえ、僕の方こそ。 あれから、僕も反省しました… これからは あなたの言葉にも耳を傾けます… それにしても…びっくりしました。 ノワールがあんなに怒るなんて… 【ノワール】 そ、それはあまり言わないで… あれは、 私であって私でないというか… 【ロラン】 僕…これまであんな風に怒鳴られた事が 無かったので、 逆にドキドキしてしまって… これがノワールの本当の姿なのかなって。 僕、あのノワール見た時に、 あなたのことが… 【ノワール】 …へっ? 【ロラン】 あの…好きになってしまいました。 【ノワール】 えっ…えええっ!? あ、あれで!? 【ロラン】 はいっ! だからあなたのあの姿は、 僕と二人だけの時にだけ、見せて下さい! そして何か僕に言いたい事があれば、 何でも怒って頂いて構いません! これからも本当のあなたを 僕にだけ見せてほしいんです! 【ノワール】 え、えっと…その… ロランに助けてもらって感謝してるし、 わ、私もあなたが好きよ…? 【ロラン】 じゃあ、本当のあなたをこれからも 見せてもらえるんですね! 【ノワール】 で、でもあれは出そうと思って 出るもんじゃないし… 【ロラン】 心配いりません。 いつでも僕はあなたの傍で あなたがキレるのを待っています。 【ノワール】 …ロラン、なんでそんなに怒られたいの? 【ロラン】 あの時、すごく胸が熱くなりました… ノワールの真剣な気持ちが、 伝わって来たというか… …僕、ダメなところを指摘されて、 とても嬉しかったんです。 【ノワール】 そ、そうなの…? ロ、ロラン…実は変わった子だったのね? こ…これは喜んでもいいのかしら? 【ロラン】 当たり前じゃないですか! 二人でお互いに 隠された秘密を曝け出す… それだけ相性が良いって事じゃないですか? 【ノワール】 な…なんか言いくるめられている 気がしないでもないけど… わ、わかったわ… これからもよろしくね、ロラン。 【ロラン】 そこはもっと強い口調でお願いします。 【ノワール】 も、もぉ~~!! 勘弁して~~!!
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ロランはスーパー『カミオン』で買い物中、 店長のオリファーに手作りのチョコ菓子を渡していた。 ヒイロとキラ等が大量にチョコを貰った為、兄弟宅の押入れのスペースをも圧迫する程であり、 処理に困っていたのだが、ロランが機転を効かせ、大量に余っているチョコを材料に お手製のチョコお菓子を作り近所の人達に配っていた。 食べ物を粗末にする事も無く、日頃何かと迷惑を掛けているご近所さん達への配慮にも繋がる。 自分の考えとは言え、中々の名案。と、ロランも思っていた…… オリファー「お!ありがとう。僕は甘いのは苦手なんだけどね、マーベットが喜ぶと思うよ」 ロラン「日頃、安くして貰っているお礼ですよ。あ、ネスさんもお一つどうです?」 ネス(レジ係り)「私もいいの?じゃ、一つ、貰っちゃおうかなぁ~~♪」 買い物に訪れていたスージィとウォレンも、 ロランが配っている美味しそうなお菓子に目が止まらない筈は無い。 スージィ「ロランさん!そのお菓子、私も欲しいなぁ………」 ロラン「いいですよ(微笑み)ウォレン君もどうぞ」 ウォレン「やったねぇ~~~!!」 二人共、その場で小踊りする。ロランの料理上手は知られていたし、 実際に目の前にあるチョコ菓子からは美味しそうなオーラが漂っていたからである。 「 (゚∀゚) ウマ━━━━━━!!」 ロランのお手製のチョコお菓子を食べた人達による、幸せの雄たけびが店内に響き渡る。 ロラン「食べた人に喜んで貰うと、お菓子も作り甲斐がありますね (*´∀`*) 」 ロランがみんなの笑顔を見た後に、店を出ると…… ズザザ━━━━━━━━ッ!!と、グエン卿登場。 ロラン「グ、グエン様……」 グエン「や、やぁ……偶然だね。ローラ…ゼェハァ…、ゼェハァ…」 ロラン「そうですね。グエン様?息を切らしてますけどお風邪でも引かれたんですか?」 グエン「そうじゃないよ…。ゼェハァ…健康の為に少々マラソンをね……それで偶々偶然!!(大声で協調) マラソンの途中に…ゼェハァ…この店の前を通り掛かったら…ゼェハァ…ローラが居たと言う訳さ」 ロラン「へーそうなんですか」 グエン「処で……うっ!」 グエンの気持ちを知る由も無いロランは、無防備にも何気なく髪をかきあげる、 なんとも堪らない色香を辺りに放つロラン……。その仕草を見て言葉が詰るグエン。 ロラン「何です?」 グエン(イ、イカン……ここで正気を保たねば……) 「いやぁ、ほら、その……ローラがチョコ菓子を配ってると聞いてね……」 ロラン「え?ああ、これですか?(可愛くラッピングされたお菓子の包みをトートバックから出して) 宜しかったらグエン様もお一つ如何です?チョコが沢山余ってて、配るの大変なんですよ」 グエン「せっ、折角の好意は…素直に受けないとな……(グエンの心臓の音 ドキン!ドキン!) ロ…、ローラの…て、手作り…か、菓子ぃ…貰っておくとしよう」 最後のギリギリ一線で、正気を保つのがやっとなのが、今のグエン卿の心境である。 ロラン「あ、グエン様。糸くずが……」 糸くずが付いてると思い、グエンの首筋の線を引っ張るロラン。が…… それはイヤホンの線であり、ロランが引っ張った事により、耳からイヤホンが抜け、 その線に繋がっていたカードラジオのようなモノが、グエン卿の内ポケットからズレ落ちてきた。 地面に落ちたカードラジオのようなモノから音が漏れる 「wwヘ√レvv~ホワイトドールはA-43ポイントに到達wwヘ√レvv~ホワイトドールはA-43ポイントに到達─wwヘ√レvv~─ 捕捉、間に合うか?」 ロラン「!?」 グエン「い、いやぁ~~!!こ、これはその……ラジオだよ!!そう!!ラジオさ!!ハハハハハァ (慌てて、ラジオと思しき通信機のスイッチを切る) それじゃあな!ローラ!!このお菓子、有り難く味合わせて貰う事にするよ!」と、走り去るグエン卿 ロラン「グエン様はいつも忙しい人だなー……あ、そろそろ帰らないと!」 商店街の街灯時計を見て、夕飯の準備に取り掛からねば、とスッカリ、主婦をしているロランだった。 グエン「*・゜゚・* .。..。. *ローラの手作りお菓子!! 。゚(゚´Д`゚)゚。。 存分に味あわせて貰う!!*・゜゚・* .。..。. *」 嬉しさの余り、商店街の街灯によじ登り、今、自分の受けている幸福を、全身で現すグエン卿。 通りかかったソシエは、そのグエン卿を見て 「グエン様は毎度、ローラ、ローラ、ローラ……って ┐(´ー`)┌ 馬鹿じゃなかろうか?」 その日の夜。オリファーの家にて、 オリファーが居間で呑気にTVを見ていると 付き合って数年経ち、倦怠期に入っている半同棲中のマーベットが テーブルに置いてある可愛くラッピングされたお菓子を見つける。 マーベット「(;゚Д゚) オリファー、これは?」 「ああ、それはお店の常連さんがくれたんだよ。大家族だからウチとしても大切なお客さんなんだ。 それをくれたのは、よく気の利く子でね……。欲しいのなら、マーベットが食べていいよ」 お菓子には感心が無いとばかり、TVを見るオリファー。 丁度、TVにはオリファーのお気に入りの若手漫才師コンビのブルーノとヤコップが出ていて、 そちらの方に集中しているみたいだ。 マーベット「そうなの……」 チョコ菓子を手に取り(このお菓子、手作り?)口に放りこむマーベット。 (何、このチョコ?美味しい……義理だって言ってたけどホントなの?…… 付き合いが長いから勝手に安心してたけど……、オリファーって意外にモテルのかも…… 趣酒隊の人達は遊びだとしても………この菓子を作った娘。強敵だわ……) ロランを男だとは知らず、ロランに対して静かな敵対心を燃やすマーベットだった。 (終) link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ グエン・サード・ラインフォード バレンタイン ロラン・セアック
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188 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/02(木) 19 00 10 ID ??? 兄弟達って皆髪や瞳の色がバラバラだよね。 日系、中東、欧米……いったい両親は何者なんだ。 191 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/02(木) 19 11 22 ID ??? 188 Λ_Λ _ ._、_ (´∀` )(m,_)‐-( _,` )-、 やぁ君、 ,(mソ)ヽ iー-、 .i あちらでハロ長官がお待ちしていますよ。 / / ヽ ヽ l ゝ ,n _i l  ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄ 196 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/02(木) 19 31 39 ID ??? 188 シロー「………」 アムロ「はっはっは(乾いた笑い) 俺の方が知りたいよ…」 ジュドー「けど、親の話すると兄貴たち皆、びみょーな顔すっけど、なんで?」 アムロ「あー、それは…」 マイ「実は昔、人種のことでロラン君が落ち込んでた頃がありましてねぇ」 ジュドー「ほえ? なんで?」 セレーネ「ほら、あの子って一人だけ褐色の肌に、銀の髪でしょ? 小さい子供って、そう言う異質…ってのも変だけど、 周囲と違うものを排除しようとするじゃない?」 ガロード「…そなの?」 ジュドー「まぁ…な」 シロー「あれはもう十年くらい前でしたか?」 アムロ「ん? ああ、アレか…」 シン「なんかあったの?」 アムロ「お前たちはもう覚えてないか。 小さかったしな。 苛められてたロランが思い余って、頭から墨汁をかぶった事があってなぁ…」 シン「はあっ!?」 ジュドー「なんでまた?」 アムロ「せめて、髪だけでも黒くしようとしたらしい。 そんなに思いつめてたとは俺も思ってなかったから…あれはびっくりしたよ」 セレーネ「その後、大変だったのよ? 兄さんてぱロランを苛めてた子の家に片っ端から突撃して」 アムロ「う…」 シロー「そうそう! 最後にはレビルさんまで出てくる騒動になったんですよね?」 ガロード「あー、なんかそんなことあったよーな…」 リュウ「連邦校の白い悪魔復活!とか、大騒ぎになってたよな!」ワハハ! カイ「いや大変だったんだぜ? あの後始末」 ブライト「そうだったそうだった」 キエル(のフリをしたディアナ)「七つの頃のロラン、ですか…」 ファ「えっと、確かその頃の写真が…」ゴソゴソ アムロ「い、いつの間に…」orz ロラン「あれ? お客さんですか? ひぃふぅみぃ…お茶碗足りるかな?」パタパタ… 197 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/02(木) 19 37 09 ID ??? シャア「クェスなんてアニメみたいな髪の色だな」 ナナイ「そうですね。地毛…なのでしょうか、あれは?」 シャア「さぁな…私にも分からん。所で学校……小学校等で虐められはせなんだのか?」 ナナイ「どうも虐めっ子を片っ端からシメて、裏番長になったらしいですよ」 シャア「…………」
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534 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/15 13 29 ID ??? 家計はいつも火の車・・・ よって、ロランは深夜秘密のバイトに・・・ 536 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/15 20 42 ID ??? ・・・家族に秘密のバイトは夜の街をラーメン屋の屋台を引いて回る事だった。 バイトを初めて数ヶ月、僕の屋台は知る人ぞ知る人気ラーメン屋になっていた。 噂は兄弟達にも伝わり「噂の屋台でやってるラーメン、今度食べにいくか?」とシロー兄さんが ドモン兄さんやコウ兄さん等と会話しているのを耳にして僕は震えた。 内緒でバイトしていた事が分かるとアムロ兄さんは良い顔をしない。 自分の稼ぎが足りないのからだ、と意地になって仕事を増やすに決まってる。 アムロ兄さんに無理をさせてたくはなかった。 さて、どうするか・・・ 考え事をしながらスーパーで夕食の買い物をしていたら見慣れた顔が 539 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/16 14 21 ID ??? では少し便乗させてもらって シャアだ! こっちに近づいてくる。いやだなぁ それにしてもあのかご… トマトと唐辛子と梅干と赤ピーマンしかはいっていない あれでいったい何を作るつもりなんでしょう 540 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/17 17 42 ID ??? ↑続き 「ロラン君も買い物かね?」 シャアさんが親しく話かけてきた。 彼は僕の屋台の常連客だから、挨拶されれば無視できない。 仕方なく僕は愛想笑いをつくり応じた。 「奇遇ですぬ」 「そうでもないんだか・・・あ、そうだ!丁度良い。この間、店に行った時、現金が無くてツケにして貰ったお礼として ここは私が払う事にしよう。いいだろう?勿論ツケもちゃんと払うがね」 少し迷ったけれど、正直いって有り難かった。 背に腹はかえられない。ここは奢って貰う事にしよう。 そうと決めたらいつもの100g55円の合い挽きは止めて、100g95円の和牛パックをカゴに入れた。 せっかくなのだから贅沢をさせて貰う事にした。 シャアさんは僕のカゴを一緒にもっていって、レジで会計を済ますと オツリで屋台のツケも払ってくれた。 「なんだかすいませんね」 「いいや、ロラン君の為なら・・・」 ついでに家に寄らないか?との誘いも受けたけれど、そのお誘いは丁重にお断りした。 この人は何を考えているのか分からない。油断ならないのだ。 ロランとシャア。スーパー前での二人のやりとりは、学校での居残り授業を抜けて 街をぶらっいていたガロードとジュドーが目撃していた。 541 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/17 18 01 ID ??? 「偉く親しそうだったな。あの二人」 「ロラン兄さんも笑顔だったし、嫌そうじゃなかった」 「あのさ・・・ロラン兄さん、金貰ってたよな?」 「ああ・・・」 「もしかして・・・」 「なんだよ?」 「俺、ニュースでこうゆうの見た事ある。女子校生がやってる援助交際ってやつだろ」 「まさか!ロラン兄さんは女子高生じゃないぞ!そもそも女でもない! 冗談でもそんな事いうな!!」 だが、二人ともロランが夜な夜な家を抜け出て、こそこそと何かをしていた事には気づいていた。 あれこれ詮索するのが好きでないガロードとジュドーは何も言わなかったが スーパー前で目撃したロランとシャア。あれこれ詮索していくすると切りがなくなってきて 二人は次第に口数が少なくなり、まっすぐ家に帰ってロランの顔をみる気にもならなかったから もう少し街をぶらっく事にした。 誰か続きをどーぞ。 543 名前:534投稿日:04/03/18 14 09 ID ??? ロランはスーパーの帰り道、余った時間で洋服屋に立ち寄っていた。 裁縫に使う布地や糸、ボタンなどを買うためだ。 そこで品定めをしていると、見慣れた顔が現れた。 ゼクスだ。 「やあ、ロラン君。買い物かい?」 「あ、ゼクスさん、こんにちは。ザゼクスさんも買い物ですか?」 「ああ、ノインに頼まれてな…そうだ!屋台の貯まっていたツケを忘れてた!!」 「ちょっ!お店の中じゃ迷惑なんで外に!!」 ロランはゼクスの手を引き店の外に出る。ゼクスもシャア同様ロランの屋台の常連だ。 ゼクスはノインから財布の紐を握られていているせいもあり、そのツケは大分貯まっていた。 「ノインさんからお小遣いが出たんですか?」 「ああ、やっとな。確か、8500円だったよね?千円札しか無いが…はい、一万円。おつりは又次回行った時の分に…」 「ありがとうございます。今度ノインさんも連れて来られたらどうですか?」 「ハハ、そうだな」 シャアよりも態度、性格が紳士的なゼクスとの会話は弾んでいる。 その二人のやり取りをウッソとキラが目撃していた。 「今、お金受け取ったよね?」 「ああ、金額はよく見えないから分からないけど結構な額みたいだな…」 「何のお金だろ…」 「…最近のニュース、知ってるか?女子高生がお金目当てで援助交際しているって」 「知ってるけど…まさか!?ロラン兄さんは男だよ!!」 「分かってるよ!!…分かってるけど、なんか大金もらってたし…」 「そんなの…そんなのおかしいですよ!!」 二人とも心当たりはあった。 ロランが夜な夜な出かけている事。最近、朝方眠そうな顔をしている事。 疑わずにはいられなかった。 「なあ、ウッソ…ロラン兄さんの事、皆には秘密だぞ?」 「こんな事、皆には言えないよ…」 「帰るか…」 「なんか、顔合わせづらいなぁ…」 二人は真っ直ぐには帰らず、しばらく街をぶらつくことにした。 続きお願い!目の前に現れた。 547 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/19 20 00 ID ??? 続けてみる、なるべく同じノリでありながら違う方向性で。 ロランは買い物を終え、家路へとつこうとしたが調子に乗って買い過ぎた為、 荷物の量が半端ではなくなってしまった。 持って帰れない量ではないが大変なのは間違いなかった。 「∀で買い物出動するべきだったかな・・・」 「おや、どうしたんだい?こんな所で大荷物抱えてさ」 そんなロランに声をかける人物がいた、ただし今までと違い女性である。 赤いスポーツカーに乗ったシーマ・ガラハウだった。 「あ、シーマさん。買い物をしたんですがちょっと買い込みすぎちゃいまして」 「そりゃあ大変さね、どうだい?乗ってくかい?」 ロランに誘いを断る理由はない、遠慮なく助手席に乗せて貰う。 「そうそう、うちの馬鹿達が大分溜め込んでるんだって?」 シーマ自身もそうだがシーマの経営する(一応)会社の社員達もロランの屋台の常連である。 しかし何時もニコニコ・現金払い(死後)なシーマと違い、社員達は前述の二人と同じくツケが多い。 「ここであたしがまとめて払っとくよ、今度の給料から直引きしとくからさ」 「ええ!?それは流石に良くないんじゃないですか?」 「気にしないどくれ、こうでもしないとあいつら何時までもあんたに甘えっ放しさね」 そう言ってお金を渡すシーマ、人数が人数だけに「札束」と言っても差し支えのない額である。 その二人のやり取りを目撃した人物がいた。 「ロランの奴、あんな大金を受け取って・・・二人でドライブか・・・ なんだよ、坊や坊やってまとわりついてる癖に別に俺じゃなくてもいいじゃないか。 大体ロランもロランだ、金の為に人と付き合うなんて・・・なんだこの胸のムカつきは。 俺がイライラしてる!?嫉妬・・・?俺は嫉妬してるっていうのか!!?」 胸の痞えを拭い去れない彼は当てもなく街へと歩き出した。 彼の名はコウ・ウラキ。車の中で、 「坊やによろしく言っておいとくれよ」 「さっきからコウ兄さんの話ばかりですね」 なんて会話が交わされていることなど知りもしないチェリーである。 リレーも悪くないかもねw 595 名前:リレーの続き投稿日:04/03/24 09 41 ID ??? 今日の食卓は静かだった。 アムロ兄さんは出張で明日帰宅予定。シロー兄さんは朝まで勤務中。 ドモン兄さんは格闘技の大会に出場してて、今頃どこかのアリーナで試合をしてる筈だ。 ヒイロは任務だと言ってたけど……どこで何をしているのか?守秘義務とやらで教えてはくれなかった。 食卓を囲む人数が少ないだけじゃなくて、何かこう上手くは言えないけど、食卓を支配している不自然な静けさを僕は感じていた。 まず、ガロードとジュドーが妙に大人しい。いつもは二人で競うような早食いしているのに、二人とも食が進んでない。 身体の具合でも悪いんだろうか?心配になって二人に聞いてみるけど首を横に振って違うと言ってる。 何故だか二人とも僕と目を合わせようとしない。 キラとウッソの様子も変だった。 キラは食事をしながら他の事を考えていて頭がお留守のようだった。 その証拠にご飯茶碗をヒックリ返してしまい、それをアルに指摘される。 「あーキラ兄ちゃん、お行儀悪いんだ!」 「あ。ご免、ご免……」 「キラ、どうしたんですか?ボーッとして」 僕はテーブルを拭いてからキラにご飯をよそい直して茶碗を渡した。 茶碗を受け取ったキラは何だか上の空って感じだった。キラも僕と目を合わせようとはしなかった。 そう言えば……食事の時は学校での出来事とか、畑の作物のとかをいつも僕に話してくれるウッソも 今日は黙って食事している。僕と視線が合うと下を向いて避ける。 けれどチラチラと盗み見るような視線をウッソからは感じた。 シーブックとカミーユ。この二人はいつも通り、変わりない。 カミーユは変な珍入者や、喧嘩を吹っかけてくる相手さえ居なかったら大人しいものだし シーブックはいつも影が薄……いや、何があろうとスルーしてマイペースで食事をしている。 この家で生活するには必須の条件かもしれない。 会話が無いまま、黙々と食事する光景というのはこの家にしてはかなり珍しい事だった。 596 名前:リレー続き投稿日:04/03/24 09 44 ID ??? 「おかわり!」 「コウ兄さん、今日は沢山食べますね。」 「おかわりしちゃ、悪いの?」 「あ、いえいえ……その、今日はみんな食欲が無いみたいなんで、丁度良かったかな?って……ご飯余っちゃうと勿体ですし」 何故か、今日はいつもとは反対にコウ兄さんが元気だった。 や、元気というのか……テンションが高い……や、違うな。何かに腹を立ててるような気がする。 コウ兄さんの怒りの対象が何なのか、僕は知らないけれど、今日はやたらと突っかかってくるから困ってしまうよ。 眼にはメラメラと炎が宿ってて、僕に対して怒りをぶつけているような気がするんだけど。 八つ当たり?嫌だな……僕は何も悪いことしてないのに。今日のコウ兄さんは変だよ。 食事の後片付けをしながら居間の時計を見た。20 00を少し回ったところだ。 これから家を抜け出して、屋台の準備をすれば夜の営業の時間には間に合う。 僕は家族には内緒で深夜にラーメンの屋台を出している。 ラーメンの材料の仕込みは昼間のうちにやってしまうから 夜は屋台を預かって貰っているキースのパン屋の裏手に回って屋台を動かすだけだ。 僕がそろそろ家を出ようとした時 「ロ、ロラン兄さん……あの」 「なんですか?」 ウッソが僕の袖を引っ張った。 「宿題で分からないところがあって……教えて欲しいんですけど」 「え?」 「今からみて欲しいんですけど。駄目、ですか?」 「え……っと、そう、ですねぇ……」 ウッソの宿題はみてやりたいけれど、タイミングが悪かった。今、家を出ないと屋台の営業開始が遅れてしまう。 僕の屋台はおかげさまで常連客も増えてきていた。お客さんが僕の作るラーメンを待ってるのだ。 待っているお客さんの為にも遅れる訳にはいかない。困ったな、どうしよう。 597 名前:リレー続き投稿日:04/03/24 09 49 ID ??? が、ここで助け舟が出た。 「宿題なら俺が見てやるけど」 「本当ですか、シーブック?」 「ああ、あとで俺の部屋に来いよ。ウッソ」 「じゃ、そういう事で。宿題はシーブックにみてもらって下さい」 「……僕は、ロラン兄さんが、いいです」 シーブックが宿題をみてくれるというのに、何故だかウッソは渋っている。 なにか宿題を口実にして、僕に別の何かを話したいような……そんな気もするけど? 「はぁ?何言ってんだよ。ロランは家のことで忙しいだろ。贅沢いうな、俺じゃ不満なのかよ」 「そうじゃないです……だけど」 「ロランに甘えたいんならそれでもいいけどさ、ウッソも未だガキだな」 「そんなんじゃないですよ!」 ウッソはそれだけ言うと黙ってしまった。なにか不満がある顔だったけれど仕方ない。 僕はこれから屋台を出す準備をしなきゃいけないしね。シーブックには助けられた。 <ありがとう、シーブック>僕がシーブックに目で合図すると、シーブックも<いいよ>って目で合図をおくってくれる。 シーブックにはいつも助けられてるような気がする。 だから食事の時、シーブックの茶碗にはご飯を少し大盛りによそって、密かに還元したりしている。 本人がその還元に気づいているかどうか分からないけど。 玄関で靴を履いていると誰かに見られている気がしたけど、気のせいかな? 僕は屋台を出す為に家を出た。 見られているのは気のせいじゃなかった。 家を出た僕を尾行している影の存在に、僕は未だ気づいていなかった。 3レス使っちゃいましたが…どなたか続きを宜しくです。 599 名前:言いだしっぺ投稿日:04/03/24 14 51 ID ??? ロランは大急ぎで屋台のあるキースのパン屋、ドンキーに向かって走る。ウッソから引き止められた事もあり、時間は予定よりも大分押していた。 「ごめん、キース!遅くなった」 「今日は来ないかと思ったぞ!屋台はいつもの所にあるからな」 「ありがとう」 ロランはキースと挨拶程度の会話をすると屋台を引き夜の街に消えていった。 ちょうどその頃、 「任務…失敗」 ジュドー、ガロードからロランの尾行を依頼されていたヒイロが不覚にもロランを見失い夜道を歩いていた。 感のいいロランを尾行するのは簡単な事ではなかった為、距離を空けての尾行となってしまったのが仇となり見失ってしまったのだ。 「だが…手がかりくらいある筈だ…」 このまま手土産も無く帰るのはヒイロ自身許せなかった。 「確か、街の方に走って行ったはず…」 ヒイロはそう思い、しばらく夜の街を詮索する事にした。 夜の街 「ありがとうございましたー!!」 ロランの元気な声がネオン光る夜の街にこだまする。客の入りは大盛況。屋台席以外にも道端で立ち食いをしている人数を合わせると有に20人以上はいる。 そんなロランに常連の一人、ギンガナムが訪れる。 「いらっしゃいませー!!」 「中華1つ、貰おうか!」 「いつもありがとうございます」 「小生にとってここのラーメンとローラの家の朝食は欠かせないからなぁ!!」 「明日の朝も来られるんですか…」 そんな声が飛び交う内に麺が底を付き始めた。時計を見ると早くも深夜0時。開店から僅か4時間で用意した150食近くが売れた。 残り後数食。のれんを降ろし店の周りのゴミ広いなど後片付けを開始する。 「今日、出だしは不調だったけど、以外に早く終わりそうだな」 そんなロランに一人の男が近づく。 どなたか続きをお願いします! 600 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/24 22 56 ID ??? 乙です。続けます ロランの前に現れた男、それはグエン・サード・ラインフォードだった。 イングリッサ領を治めるラインフォード家の御曹司。実業界の若き獅子との評判名高い超VIPだ。 「いらっしゃいませ、グエン様」 僕が挨拶するとグエン様は"やあ"って手を振ると、座っているお客さんをシッシッと手で払いのけて カウンターの真正面のポジションを陣取った。……他のお客さんも御曹司というのが分かっているから逆らえない。 「ローラ。今日も遭えたね」 「えっ……あ、そ、そうですね。はっはっはっ」 何言ってるんだよ。自分から店に来ておいて、遭えたも何もないじゃないか。 が、一々突っ込みを入れてもショウガナイし、僕は愛想笑いで流す事にしている。これは客商売での鉄則だ。 「グエン様、ご注文はお決まりになりました?」 「そうだね。中盛り、油あっさりめ、煮玉子入りを一つもらおうか」 「ありがとうございます!」 グエン様は僕の屋台のお客さんの中でも最大のご贔屓筋で、屋台の店だしが出来たのもグエン様の援助に因る処が大きい。 最初、グエン様にバイトの相談を持ちかけたら"ローラには私の専用のメイドになってほしいな。"とか 脳みそ溶けてるようなこと言ってたけど、なんとか無難な妥協線を見出して、ラーメンの屋台に話が落ち着いたら 直ぐに屋台を手配してくれたリ、屋台の営業許可の申請手続きをしてくれたり、とグエン様の手配は迅速だった。 そのおかげで僕は一週間もしない内に屋台を出すことが出来た。お世話になりっぱなしでグエン様には頭が上がらない。 「ハイ!中盛り、油あっさりの煮玉子入り、おまちどうさまです」 グエン様の前にラーメンの丼を運ぶ。僕は丼をお客さんに出す時、親指を入れている。丼に親指を入れるのは癖になっていた。 カウンターにラーメンを置いて手を引っ込めようとしたら、グエン様が親指を素早く、パクっと食べた。 な、なに!?この人、僕の親指を……しゃ、しゃぶってる!? 「そんな、グエン様!止めて下さいぃぃ……」 手を引っ込めようとするのに、グエン様は僕の手首をグッとつかまえて放さない。 「親指についたスープの分も料金の内さ。スープも、ローラの指も、両方美味しいよ」 「グ、グエン様!?ちょ、ちょっとを」 くすぐったいよぉ、もう……このヘンタイ!! 指を舐められている僕は、どうしたらいいか分からず、身体が固まってしまった。 僕はこのままグエン様に指を舐められ続けるんだろうか!?そんなの嫌だよ。 ……こんな終わらせ方ですが、続き、お願いしまつ 601 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/25 08 52 ID ??? 600(ある意味、599) 「どうした?一人でこんな時間に街にいるとは」 街を徘徊していたヒイロに声をかける男がいた。 「・・・お前こそ何をしている、トロワ」 「質問を質問で返すな。俺は見ての通りラーメン屋だが?」 その男はラーメンの屋台を引くトロワ・バートンだった。 「サーカスはどうした?何故屋台を引いている?」 「質問は一つずつしろ・・・まぁいい。 サーカスは今は休みだ、屋台を引いているのはラーメンが俺の将来の夢だからだ」 「・・・そうか」 ヒイロは内心、自分とある意味よく似たこの男が「夢」などと言い出したのに驚いていたが 何時もの如くポーカーフェイスで流した。 (ラーメン屋と言えば・・・) トロワは突如現れたライバルのことを思い出していた、 そしてそのライバルと目の前の男との関係を。 「もしや、お前はロランの所へ?」 「知っているのか!?教えてくれ!トロワ!! 俺は・・・俺は何処を探せばいい?俺はあと何回ロランとその行方を聞き込めばいい? ゼロは何も言ってはくれない・・・教えてくれ!!トロワ!!!」 「(兄弟探すのにゼロシステムまで使っているのか・・・ 全てが万事、こいつのやることは徹底している、ヒイロ・ユイのやることは) ロランなら四番街に要る筈だが・・・しかし奴も大変だな。 グエンやらシャアやらゼクスやらに毎晩毎晩・・・」 ヒイロはトロワの話を最後まで聞くことなく走り出していた、 表情は相変わらずのポーカーフェイスだがその顔は青ざめていた。 四番街と言えば歓楽街として有名だが裏を返せば・・・ 所謂「大人向け」の店で有名な街でもあるからだ。 (俺は行かなくてはならない。ゼクスを倒す。次にシャアとグエンだ。 それで地獄は終わる。そして俺が金を稼げば、平和が訪れる。 これがロランのためにしてやれるただ1つのことだ) 何時の間にやら乗り込んだWゼロの中でヒイロの思考は果てしなく危険な方向へ暴走していた。 まぁネタスレでラーメン屋と言えば忘れちゃいけない人ということで・・・ あのスレは主要人物は皆人間を止めているのであんまりクロスオーバーし過ぎると拙いですが この程度ならご愛嬌と言うことでご容赦ください。 603 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/25 13 39 ID ??? リレー、楽しそうなので便乗! ちょうどその頃、グエンがロランの指にしゃぶり付いている時、一組のカップルが現れた。 ゼクスとノインだ。 「グエン…何をしているのかね?」 「貴様はゼクス!?」 「私はミリアルド・ピースクラフトだ!!」 「ええぃ、紛らわしい!名前を使い分けるな!!」 ゼクスの出現で難を逃れたロランであった。グエンはゼクスを威嚇している。 「いらっしゃいませ、ゼク…ミリアルドさん。助かりました」 「やあ、ロラン君。危ないところだったな。で、君の言った通りに今日はノインも一緒だ」 「こんばんは、ロラン君」 「ちょっと来るのが遅くなってしまったが、2人分出来るかい?」 「はい、出来ますよ。ちょうど残り二人分です。今作りますね」 「ああ、頼む」 「ちょっと待ったー!!」 真っ赤なスポーツカーに乗った真っ赤なカップルが現れた。 「そのラーメン、私たちが頂く!!」 「貴様はシャア(と、その秘書ナナイ)!?」 真っ赤なスポーツカーから颯爽と飛び降り、グエンとゼクスの前に歩み寄る。 「私はシャア・アズナブルではない。キャスバル・レム・ダイクンだ!…それ以上でもそれ以下でもない!!」 「「ええぃ!紛らわしい!!名前を使い分けるな!!」」 と、グエンとゼクスが突っ込みを入れる。 「あのラーメンを食べるのは私達なのだよ!お前たちには下がってもらう!!」 「先に注文したのは私だ!お前の出る幕ではない!!」 「何を言うか!ローラのラーメン屋台のオーナーは私だ!オーナーとしてラーメンを食べる権利は私にある!!」 「グエン様はもう食べたでしょうが」 と、ロランの突っ込み。 ロラン、ノイン、ナナイは三人のやり取りを遠目で眺めている。 「貴様等には渡せん!!」 「よかろう。ならば力ずくだ!サザビー!!」 何処からとも無くサザビーが出現する。 「その決闘、受けて立つ!!トールギス!!…これでMSの無いグエンの脱落か…」 遥か上空からトールギスも現れた。 「フフフ…舐めて貰っては困るな…出でよ、ブラックドール!!」 「「何ぃ!!」」 604 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/25 13 42 ID ??? シーン……… 何も現れない。 「しまったー!!まだ掘り出し作業中だ!!」 「「驚かせおってー!!」」 サザビーのビームライフルとトールギスのドーバーガンがグエンに炸裂する。 「私は…私は…ローラぁ!!」 「これで残るはゼクス一人のみ!!」 「ラーメンは渡さん!!」 シャアとゼクスが雌雄を決している傍でノインとナナイはただ呆然と事を眺めている。そこへロランがラーメンを手にし、歩み寄った。 「ノインさん、ナナイさん。ラーメンのびちゃいますから、頂いてください」 「え?でも…」 「いいから食べちゃいましょう!美女二人をほったらかしにする男なんて放って置いて!」 「ナナイさんの言う通りですよ、ノインさん。美味しい内に食べてください」 「じゃあ、頂きます……!?お、美味しい!!!」 「うん!さすがロラン君の手作り、美味しいわ!!このスープのダシどうやって取ってるの?」 「企業秘密ですよ」 シャアとゼクスの戦いを肴に、ノインとナナイは美味しそうにラーメンを食べていく。 その傍ら後片付けを再会するロラン。 屋台を片付け終えノインとナナイに挨拶をするとキースのパン屋に屋台を返しに行った。 ノインとナナイも未だに戦いをしている二人にあきれ返り帰っていった。 かなり中途半端ですがどなたか続きをお願いします。 606 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/25 18 13 ID ??? 604の外伝 シャア「そこッ」 ミリアルド「甘い!」 サザビーのビームライフルを避けるトールギス ビームはその先に停めてあった黒いGT-R32を直撃し蒸発させた すぐそこにはキーを持ったまま硬直しているシローとアイナの姿もあった シロー「おれのGT-Rが…そんな……悪い夢でも見てるのか………」 ドサッ シロー「…俺の勇気が…砕かれる……………………」 アイナ「しっかりして!シロー!シロー!!」 ゆっくりと起き上がるシロー シロー「……まだだっ!俺の勇気はまだ砕かれてはいないっ!! 来いっ!!Ez-8ォォオオオ!!」 どこからともなく現れたEz-8に乗り込むシロー シロー「来いっ勝負だ!!!」 いつのまにか勝負は三つ巴となっていたがノインもナナイも帰った後だった 610 名前:リレー便乗投稿日:04/03/26 04 16 ID ??? 続きではなく、600の脇道みたいなものです。 グエンがロランの指をしゃぶり続け、ゼクスとノインが訪れる前のその間の時間に気付かれないようにそっと屋台を後にした人物がいた。ハヤト・コバヤシである。 ハヤトもロランの屋台の常連とはいかないまでも良いお得意さんだった。 ロランが屋台を見つけた時、自分がアルバイトをして家計を埋めていると知ったらアムロが意固地になって仕事を増やすから屋台のことは黙っていて欲しいと頼まれ、ハヤトは快く了解した。 家族想いのアムロの可愛い弟、そう思っていたのに…………! この夜たまたまロランの屋台に寄り、隅の方でラーメンを食べていると、かのグエン=サード=ラインフォードが表れた。 最初から2人の間には「店と客」以上の何か緊張感があった。 そして今、ハヤトの隣ではグエンがロランの指をなめ回している。 グエンが「スープもローラの指も、両方美味しいよ」とか口説き文句を囁いている。 ロランも艶かしい表情でそれを受けている。(くすぐったいのを我慢しているんです!>ロラン談) これは…指プレイとかいうやつだろうか? ハヤト(この2人はそういう関係だったのか!) 以前アムロが、グエンがロランに言い寄って来て困るとこぼしていた。 この事を知ったら彼は怒るだろうか?悲しむだろうか? ハヤトはいたたまれなくなって、2人に気付かれないよう代金を置いてそっと屋台から離れた。 帰路でゼクスとノインの2人とすれ違ったが、お互いに気に留めていない。 この日からハヤトは、アムロに屋台での一件を言うべきか言わないべきか悩み続けるハメになる……。 皆さん乙ですね。こんなに楽しくなるとは思っていませんでした。 こちらのものは続かなくて結構です。 611 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/26 11 52 ID ??? 604 606の続き ヒイロがウイングゼロでロランのいる四番街に向かう。 現場が近づくにつれ、ヒイロの心臓の鼓動が早くなる。 「ゼクス…シャア…グエン…ロランの為、平和の為…まとめて殺す!!」 先の角を曲がればそこは四番街だった。が、ヒイロの視界に吹き飛ばされたEz-8が入ってきた。 「Ez-8?…シロー兄さんか!?」 シローの乗ったEz-8はそのままビルに叩きつけられた。そこにヒイロのウイングゼロが駆け寄る。 「兄さん…一体何が!?」 「ヒ、ヒイロ……奴ら…奴らが…」 シローが指差すその先にはゼクスのトールギスとシャアのサザビーが戦いをしている。 「ゼクス!!シャア!!貴様らー!!」 「俺の…GT-Rを……」 シローの言葉を最後まで聞かず、ヒイロはトールギスとサザビーに向かいツインバスターライフルを構える。 「お前達のような人間のクズは生かしてはおけない……ロランの為…世界の平和の為…まとめて排除する!!」 ツインバスターライフルがトールギスとサザビーに向かい火を噴いた。一対一で死闘を行なっていた二人はこの突然の攻撃に反応が遅れ、直撃を食らった。 「ハハハハハッ!!…死ね…市ね…シネェー!!みんな焼かれて灰になれー!!」 最初の目的は何処へやら。あたり一面、手当たりしだいに破壊する。 ツインバスターライフルのエネルギーが切れ、ヒイロが正気に戻った頃、あたり一面は焼け野原になっていた。 ヒイロの表情は何時も通りのポーカーフェイスだが、明らかに血の気が引いていた。 「俺が…これを?」 事の重大さに改めて気が付き、どうしようかと考えていた時、視界にシローのEz-8が入る。 ヒイロはEz-8の両手にツインバスターライフルを持たせるとその場を後にした。 「最初の任務…なんだっけ?」 続きお願いします。 612 名前:611投稿日:04/03/26 11 57 ID ??? 余談 翌日,新聞にデカデカと「警察官、街を焼く」という見出しと連行されるシローの姿が載っていた。 加害者の恋人の証言 「争い事が起きて、隠れていました。静かになって出てきたら町がこんな事に…」 加害者の上司の会見 「彼は常日頃から問題があったようです…彼の処分はおって連絡いたします」 加害者の同僚の証言 「俺は隊長を信じています!」 「あの甘ちゃんはいつも銃身が焼けるまで撃ちまくるからな…いつかはこうなるかと…」 「隊長ぉ~」 「ワシは洋酒より日本酒が好きなんじゃが」 「それより俺の新曲聴いてよ」 加害者曰く 「俺は無実だ!!」 リレーに支障が出るならスルーしてください。 627 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/03/29 03 01 ID ??? 真夜中の騒動から一晩明けた、昼過ぎ。 シロー巡査部長は署内の簡易留置所に拘留されていた。 たびたび問題を引き起こしているフダツキが集う"8課"の事だから 昨夜のヒイロ等、数人がが引き起こした銃撃戦も、管轄内の事だと、内々で処理をしてしまい 事件そのものを揉み消してしまうのが常だったのだが……今回は少し勝手が違い、切迫した事態を迎えていた。 「警察官、街を焼く」と、新聞、ノックスクロニクル誌にスッパ抜かれてしまったのだ。 事件は今朝の一面を飾り、共同通信を通じて警察官の不祥事として大々的に全国ネットでニュースが報じられたのだ。 既に事態は組織内部での処理だけでは収拾がつくものではなくなり 世論は現職警官の汚職事件発覚!というスキャンダラスな目線で事件を注目していた。 同所轄の署長リリ・ボルジャーノは今回の事件を、現職警官が起した業務上過失致死未遂および、公共物破損、等など その他諸々の余罪を追及するとともに、今回の不祥事で地域住民が抱いた、警察への不信感を拭い去る為にも 事件を徹底追求する構えだと、マスコミの共同記者会見の席上で発表。 シロー・アマダ巡査部長は本日付けをもって職務停止処分、事件は検察官に送致されることになった。 ノックスクロニクル誌によると、担当検察官のアリス・ミラーは刑事事件として起訴する姿勢が濃厚らしい。 シローは検察に身柄を引き渡されるあと数時間後のことを思いながら、深いため息を漏らしつつ 弟のロランが差し入れた弁当を留置所の中で平らげ、食後のお茶を啜っていた。 「で、みんなはどうなんだ?」 「今朝のニュースを見て……シロー兄さんの事は、家族全員が知ってますよ。アムロ兄さんには……僕から電話しておきました」 ロランは言葉に詰まりながらも、鉄格子越しの兄を見て、家族の状況を喋っている。 「シーブックも、カミーユも、ガロードも、ジュドーも、ウッソも……みんな、学校に行きました。 普段通りにした方が良いって、アムロ兄さんも言ってましたから コウ兄さんとドモン兄さんは家に残ってます……あ、それからアルは、未だ小さいから外に出ない方が良いって……兄さん達が。 家の前に……TVとか色々とマスコミが押しかけてて……」 「そうか、アムロ兄さんは何って言ってた?」 「……アムロ兄さんは心配するな、俺がなんとかする。って、それだけです。午後の便でこっちに戻るって言ってました」 628 名前:627の続き投稿日:04/03/29 03 07 ID ??? 「僕は……信じてます!!」 留置所内にいるシローに対し、感情を押し殺して、冷静に振舞っていたロランだったが、 シローと対話していくうちに感極まってしまい、鉄格子を掴んで叫ぶよう言葉を発した。 「家族、みんな信じてますっ!!シロー兄さんは潔白だって、信じていますから!!」 ロランの声は狭い留置所内に響き渡った。 「俺のせいで……家族の、みんなに迷惑かけて……スマン」 「……兄さん」 外から鉄格子を掴んでいたロランの両手を、留置所内にいるシローが力強く包みこんだ。 泣き崩れたロランをなだめたシローは、声を潜めてロランに問い始めた。 「ところで、ヒイロは?ヒイロは今、何してる?」 「ヒイロですか?そういえば、昨日の夜から姿は見えないです……この家族の一大事に何してるんでしょうね? マイペースなのは相変わらずだけど……」 「ロラン、これをヒイロに渡してくれ。頼む」 シローは看守の目を盗み、ロランの手に小さな紙切れを握らせた。 この紙切れが何を意味するものか?ロランは未だ知らなかった。 無意味に切迫した流れになりましたが、続いてくれた嬉しいです。どうぞ宜しく 629 名前:続きじゃなくてスマソ投稿日:04/03/30 03 11 ID ??? 屋台を片付けて家に帰って来たロランは、風呂からあがり香水を少量身に付けた。石鹸に似た、それよりも上等な香がほんのりと香る。この淡い匂いをロランは気に入っていた。 毎日ラーメンを作っていればどうしても油や醤油の臭いが染み付いてしまう。風呂に入ったくらいではとれないだろうと、グエンがよこした物だ。 送り主の顔を思い浮かべると何だかな、とは思うが、在るものを使わないのは無駄と割り切ることにした。 シンプルな小敏に入った液体は、さすがはグエンの選んだものと言うべきか、使ってみると匂い消しとしては完璧だったし、香も疲れた身体に心地よいものだった。 と、そこへカミーユが風呂に入りにやってきた。 カミーユ「あっ、悪い。」 ロラン「いいよ。もう出るから」 他の兄弟と違って一緒の部屋のカミーユはロランの裸にグッとくることは少ない。だからこの時もカミーユはロランから不用意に目を反らしたりはしなかった。小さな小瓶が目に止まる。 ロラン「どうしたの?カミーユ」 カミーユ「いや、何でも無い。早く行けよ、湯冷めするぞ」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アルバイト リレー形式 ロラン・セアック
https://w.atwiki.jp/dropcardwiki/pages/249.html
[ファミリア]ロラン 画像 ファミリアデータ 2匹のモンスターに60%の確率で引き込んで攻撃同伴時のLUKを少し上昇させる。 レベル 36 攻撃力 171 攻撃性 600 ロランへ
https://w.atwiki.jp/hikari4ff/pages/54.html
ロランは、ひたすら攻撃しても意味がないので、白魔の回復は祈りを使ったり、シェルを使ったり、黒魔のバニシュガなどを利用してやる 白魔のプロテスでも良い